「バレずに副業」は危険かも。本業との“両立のコツ”を専門家に聞く
副業をしたいけれど、会社の理解が得られない、本業と両立できるか気になる……なんて考えたことはないだろうか。最近では、副業を解禁したり、容認する場合も多いようだが、当然世の中の全ての企業が寛容な対応をしているわけではない。
とはいっても、すき間時間を活かせるならば、少しでも収入を増やしておきたいはず。どうにか落としどころを見つけたいけど、どうしたものか……。
今回そんな悩みに答えてくれるのが、大手家電メーカーに勤めながら複数のキャリアを掛け持ちするパラレルキャリア専門家の大村信夫氏(@katazuke88)。40歳で一念発起して副業を始めたという大村氏に副業にまつわる素朴な疑問をぶつけてみた。
バレずに副業をすることは難しい?
副業をやってみたいが、勤め先の会社に認めてもらえない人もいるだろう。「バレないか不安」というのが、一歩踏み出せない人たちにとって1番のネックになっているはずだ。「確定申告をしたらバレるかな」と感じているかもしれない。大村氏はどんな見解を持っているのか。
「100%バレない方法はないと思います。それは確定申告の際だけではなく、必然的に起こりうることです。例えばよく聞くのは、SNSや人を介して本業の会社に知れてしまうことです。正直言って100%バレずにすることはむずかしいかと思います。そもそも『会社にバレるのでは?』とヒヤヒヤしながら副業をするのは精神衛生上、よくありません」
リスクを冒す必要はない
大村氏は、一般社団法人パラレルキャリアマネジメント協会の理事の立場としても「バレずに副業する」ことを推奨していないとう。
「むしろ誰もが堂々と副業ができる世の中をつくることがミッションで、こそこそやらずに済む方法を会社も個人も考えてほしいと思っています。就業規則に違反してしまうのであれば、リスクをとる必要はありません。まずは、勇気を出して会社・上司に相談してみてはいかがでしょうか。副業をしたいという声が多ければ、姿勢を変えるかもしれません。今や国も推奨しているわけですから」