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1000円で和定食が楽しめる。磯丸水産に聞く「脱・居酒屋」成功のカギ

ビジネス

コロナ以前より売り上げが伸びた店舗も

 2021年3月5日にリニューアルオープンした自由が丘しらかば通り店では、ランチやテイクアウトなどの需要で、コロナ以前より売り上げが向上したそうだ。磯丸水産食食堂は池袋や新橋などに7店舗を展開(6月1日時点)しており、今後も需要に応じて店舗数を拡大していくという

「磯丸水産食堂はメニューも豊富なぶん、オペレーションも増えますし、上野や赤羽のような飲み屋のイメージが強い街だと定食形態が定着しない場合も考えられます。人員の確保やその土地がランチ需要に適しているかどうかを見極めつつ、慎重に出店を進めています

 既存店を例に挙げると、新橋烏森通り店では、サラリーマンの利用に加えて、夜遅くまで働く方からの利用が多いです。深夜帯は同業者の方々が来店するケースもあります。店舗をずっと開けていても利益が出るよう、さまざまな客層がいる場所への出店を進めています」

絶対に食べてほしいメニューは…?

 ラインナップの豊富さがウリの磯丸水産食堂だが、それゆえに何を注文していいか迷いそうだ。そこで金森氏に、人気のメニューや個人的なオススメを紹介してもらった。

「人気どころでは『刺身4種盛り定食』『大サバとホッケのハーフ&ハーフ定食』は鉄板です。どちらも小鉢2種と汁物またはうどんがついてきますし、1つの定食で焼き魚を2種提供するのは珍しいと思います。

 個人的なイチオシは『カマカマ煮付定食』。かなり身も詰まっていて、お酒のあてにもピッタリです。単品でも注文できるので、夜の時間帯だと、焼き魚や煮付けの定食とお酒を注文する方も多いです。また、ボリュームでいうなら『豪華刺身盛り合わせ定食』は7種のネタが入っていて、税込1748円なのでコスパも良いと好評です」

磯丸水産食堂

単品では抜群の人気を誇る「蟹味噌甲羅焼き」

「定食ならではの食べ方としては、単品で『蟹味噌甲羅焼き』を頼んで、定食のご飯にかけて食べてみるのがオススメです。蟹味噌のコクと旨みがご飯との相性抜群です。蟹味噌甲羅焼きは単品メニューでもダントツの人気で、磯丸水産に来たからには絶対に食べて欲しいですね」

 定食と通常メニューで提供している一品モノの組み合わせも、磯丸水産食堂ならではの醍醐味だ。サイドメニューで好評なものでは、前述の蟹味噌甲羅焼きの他に「もつ煮込み豆腐」「なつかしタコさんウインナー」「しらすと海苔の玉子焼」など、海鮮以外のメニューからも評判の商品は多いそうだ。

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