3位 「派遣！バイト！など肩書きで呼ばれる」（10票）

　3位は「派遣さん！」「バイト！」などと呼ばれた時に差別を感じるというもので、

「派遣さん、と呼ばれること。ちゃんと名前で読んでほしい！」（46歳・女性・長野）
「派遣は現場のスタッフから名前を覚えてもらえない」（28歳・女性・千葉）

　でした。名前すら呼ばれないのは1人の人間として扱われていない気がして、モチベーションも下がりそうですね……。

2位「誰もやりたくない面倒な仕事を押し付けられる」（18票）

　非正規を雑用係扱いしている会社も少なくないようで、「誰もやりたくない面倒な仕事を押し付けられる」が2位に。

「正社員が暇そうなのにわざと面倒な仕事を押し付けてくる」（47歳・男性・宮城）
「派遣は雑用や掃除を率先してやって、と言われた」（41歳・女性・愛知）
「正社員は休み休み仕事をしているのに、大変な仕事はパート任せ」（47歳・女性・東京）

　雑用ばかりだと、モチベーション維持するのも大変そうでしょうね。

1位 給与や待遇面で正社員と差がある（51票）

　51票でダントツ1位となったのは、やはり「正社員との給与や待遇面の格差」。仕事内容は正社員と同じなのに給料が違う、昇給がないという不満が多く寄せられました。

「いくら頑張って働いても正社員に比べて収入が少ない。このままでは将来家庭を持ったりするのも不安です」（28歳・女性・長野）
「銀行を退職した後に同じ銀行で派遣社員をしたとき、正社員で勤務していた頃と同じ支店での勤務で、しかも行員だった頃と全く同じ仕事や扱いなのに給料は大幅ダウンしてボーナスは消滅。責任だけは行員なみにしっかりと負わされる環境に労働意欲が減退」（52歳・女性・北海道）

　他には、有給を取れない、簡単に契約を切られる、正社員なら会社負担の費用が非正規は自己負担など、当事者の悲痛な叫びも聞こえてきました。

「会社の記念日に、社員は有給で、派遣は欠勤」（52歳・男性・神奈川）
「上司が、ハケンだからの一言で契約を切ろうとするのが怖い」（37歳・女性・千葉）
「正社員の人だけが健康診断を会社負担で受けさせてもらって、パートは自己負担なのはツラい」（48歳・女性・兵庫）

　給与や待遇面の格差などはよく知られたものだと思いますが、他にも多くの差別が存在していることがわかりました。

　1日でも早く非正規労働者を取り巻く環境が改善することを願うばかりです。

＜取材・文／絶対に終電を逃さない女　@ypfigth　調査協力／リサーチプラス＞

【調査概要】
調査内容：「仕事中に『ハケン・非正規』差別を感じた瞬間」（インターネット調査）
調査期間：2018年08月10日
調査対象：全国22～55歳の有職者の男女100人