ライザップ、社員4人から”あのCM”で急成長!立役者は35歳女性部長
渡邉さんは自分のノートPCにも、松岡修造のステッカーを貼り、デスクにも彼の名言が書かれたカレンダーを置くほどの大ファンです。彼女は「信念があって、サービス精神旺盛な人」でありたいとインタビューにそう答えました。
また、CMの撮影現場では最高責任者として場を取り仕切る立場の彼女ですが、自ら体を張ってリハーサルに参加したり、出演者を盛り上げるためにマラカスを振ったり声援を送ったりして、場を盛り上げて持ち前のサービス精神を発揮します。
瀬戸社長は彼女のことを「ライザップの未来を切り開いてくれるそんな存在」と評します。
まだまだビジネスチャンスは眠っている?
厚生労働省の平成28年「国民健康・栄養調査」によると、肥満(BMIの数値が25以上)の割合は、男性が31.3%で、女性が20.6%で、この10年の間では、男性女性ともに増減はみられません。
また、1回30分以上の運動を週2回、1年以上継続している運動習慣のある人の割合は、男性が35.1%、女性が27.4%でした。ここ10年の間では、男性は増減がなく、女性は減少傾向にあります。
さらに、1日の歩数の平均値は男性で6984歩、女性は6029歩で、この10年間、男女ともに有意な増減は見られません。また、運動習慣がもっとも少ないのは、渡邉さんと同年代の30代の男女でした。
このことから見ても分かる通り、健康志向が流行っているとは言え、まだまだ運動不足の人や肥満の人が減っているわけではありません。RIZAPなどのフィットネス業界は、まだまだ成長の余地が残っていると言えるかもしれません。
楽しそうに働く彼女の姿に好意的な声が多数
インターネットでは、やりがいを持ってポジティブに働く彼女の姿を見て、憧れの感情を持つ人が少なくありませんでした。
「すごく楽しそうに仕事をしている、部下として働きたい」
「いつか自分も彼女みたいに「恩返し」ができるようになりたいな」
「とっても気持ちの良い人だった」
RIZAP代表の瀬戸さんは、「人たらし」の天才としてビジネス界では知られ、優秀な人間を次々にヘッドハンティングして自社に迎え入れています。そんな彼に見出された渡邉さんもまた、優秀な人間と言えるでしょう。
彼女の仕事ぶりを見ていると、今まで以上にRIZAPは飛躍を遂げるのではないか、という気になってきます。
<TEXT/湯浅肇>