一流イタリアンシェフ→夜の世界へ。インテリNo.1ホストが歩む“異色のキャリア”
NYの一流レストランへの就職が白紙に…
しばらくイタリアで働く予定だったが、働いていたレストランが東京・神田で新規開店するにあたり、「オープニングスタッフとして働かないか」という打診が来た。
新店舗のシェフは大賀さんを含め2名という少人数。今まで働いていた有名レストランより裁量のある環境で働けることに魅力を感じ、オファーを快諾。
その際、開店準備期間中に表参道の世界ランキングに名を連ねる有名店で研修することに。しかし、実際に働いてみると、提供している料理は今まで働いていた店舗のものとほぼ変わらず、かつ給料も想定以上に低かったため、物足りなさを感じるように。
もっと料理の道を究めるため、海外の料理コンクールに参加して腕を磨こう……。そう思った矢先、新型コロナウイルスの感染拡大で開催が中止になった。同時に、NYの有名レストランからオファーも来ていたが、海外渡航が困難になったため、これも白紙に。
ネットで調べていてたどり着いた
コロナ禍で飲食業界が苦境に立たされる中、自分の店舗を持ったり、もともと所属していた店舗に戻ったりする気持ちも湧かず、やる気のない日々が続いた。
「情熱を注いでいた料理に対する目標がなくなってしまい、この世界から一度離れたいと思うようになりました。未経験の自分でもできる仕事は何だろう、とインターネットで調べていてたどり着いたのがホストでした。
検索サイトで『歌舞伎町 ホスト』と検索し、上位に表示された店舗に入店。でも、働いているうちに『料理の世界と同じく頂点の店に挑戦したい』という気持ちがふつふつと湧いてきたんです。そんなときにお客さんから、『おすすめの店舗がある』と紹介してもらったのが、今所属しているTOPDANDYです」