「話し方」がうまくても、人を引きつけられない決定的な理由
「情報の整理力」も磨いておこう
仮に、私が「仕事で成果を出せる点」が本書の訴求ポイントだと思っていても、相手は②の「頭がごちゃごちゃする悩みを解消したい」と思っていたら、優先順位はココが一番で中心軸になります。ちなみに、①の「複雑化している時代」は単に前提や背景を語っているだけなのでノイズとしていったん捨てます。
このような3ステップをたどると、書籍の売りが明確になります。
(例)「たった1500円で、あなたの頭がごちゃごちゃする悩みが解消される本です!」
このように3ステップで整理することで、中心軸を設定し、シンプルに情報をアウトプットできる伝え方上手に生まれ変わります。ここまで、話し方より事前の整理が大事、整理の型をもっておくこと、話の中心軸を設定しましょうというお話をしてきました。
つまり、話し方がうまくても人を引きつけられない決定的な理由とは「情報の整理力」にあったわけです。会話上手になるためには、話し方に加え、「情報の整理力」も磨いておきたいものです。
<TEXT/人材育成トレーナー 鈴木進介>