仮面ライダー俳優・奥野壮が語る「刑務所の制服」を着て実感したこと
『仮面ライダージオウ』のジオウ(ソウゴ)こと奥野壮さん(21)が、少年刑務所に収監された暴走族の元総長の青年・吉田正樹を演じた『灰色の壁-大宮ノトーリアス-』が公開中です。
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リアルな喧嘩アクションに挑戦し、頭も丸刈りにした奥野さん。主演映画のことはもちろん、嬉しさではなく「絶望」を感じていたという『ジオウ』初回放送時のこと、「ポジティブな人間ではない」という奥野さん自身についても迫りました。
脚本を読んで「なかなか大変な話だな」
――爽やかな印象の強い奥野さんが、暴走族総長からの服役囚の役。驚きました。
奥野壮(以下、奥野):撮影は今から2年近く前でした。いろんな役や作品があるので、ヤンキーだからどうという思いはなかったですね。単純に主演映画に挑戦できることが嬉しかったです。
――劇中で坊主頭にもなっていましたが、あれは。
奥野:地毛、自前です。仕事なので抵抗はありません。
――実話ベースのフィクションです。脚本を読んでの率直な感想は?
奥野:重い役になるなと思いました。もちろん脚色はされていますが、実際にあったことが元ですし、なかなか大変な話だなと。安藤光造監督からは、強さや恐さを出すように常々言われていたので、ずっと考えていました。あとは喧嘩アクションをする機会がこれまであまりなかったので、新鮮でしたし、難しかったです。
刑務所の制服を着て状況を実感
――中盤は刑務所の中での物語になります。
奥野:常に誰かに怒りを向けられたり、僕が怒りを向けていたりする状況だったので、それこそしんどかったですね。役者は、衣装や髪型といったビジュアル面からも影響を受けるので、刑務所の制服を着ると、この状況にいるんだと実感しました。
――リサーチなどはしたのですか?
奥野:現場に原作の吉田さん本人がいらしたので、お話を聞きました。隊列を絶対に乱さない、布団は絶対にそろえるといった基礎的なことなどを全部聞いていきました。