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ウクライナ侵攻で「株価急落」の背景。コツコツ貯めた投資信託も売るべきか

コラム

(3):金利上げで借入金利が上昇する

株価

 金利が上昇すると、お金を借りて投資をしていた人は、金利返済が増えますから条件が悪くなります。一般的には、債券の価格が下落し、不動産の価格も下落します。

 今まで債券に投資していた場合は、利上げで投資してきた資産が目減りします。それは、債券の理論価格は金利が上がると値下がりし、金利が下がると値上がりするようになっているからです。お金を借りて投資していた人たちは、今後の金利負担を考えて保有していた株式を売却した可能性があります。

 このように、金融緩和の終了と金利上昇によって、株式市場はダブルパンチを食らったわけです。ただし、これから債券に投資しようという場合は、高い金利で運用したり、値下がりした債券を購入し、高いリターンを期待することも可能です。これらを勘案すると、動きの早い投資家は、すでに利益を確定させて逃げ切った状態にあると考えられます。

積立投資中の若者へのアドバイス

 では、積立投資が主たる投資手法である私たち個人投資家はどうすればいいのでしょう。「bizSPA!フレッシュ」読者には、若い会社員が多いでしょう。iDeCoやつみたてNISAなどの積立投資の最中の人、これから積立投資を始めようという人ももたくさんいると思います。

 積立投資の基本姿勢は、普段の株式市場の価格変動に一喜一憂せずに、上がっても下がってもブレずに買い続けます。その前提にある考えは、株式市場は長期では常に成長するという経験に基づく仮説です。長期で値上がり傾向にあるから、コツコツ積立を継続することで、最終的に値上がり益を手にすることができるという考え方です。

 とはいえ、株式市場は毎日値段が上がるわけではなく、上がったり、下がったりの繰り返しです。今回のように各国の株式市場が10%以上、下落している場合でもコツコツ積立を継続できるかどうか、その人なりの損失受容度合いによります。

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