「殺されるかも…」2世信者の女性が苦しんだ“婚前恋愛は堕落”という呪縛
「自分を幸せにできるのは自分」
「そもそもどんな宗教でも、この世は修行の場で、基本的には生と死を説き、死後に救われるために信じ続けるもの。この宗教が正解かどうかは死なないとわからないので、宗教のことで親と対立するのは一生平行線。親とはお互いに考えを伝え合って理解し合う必要性を感じます。
また親は先に死ぬし、自分を幸せにできるのは自分しかいない。私も離婚こそしましたが、普通の結婚ができました。親を恨んで恋愛や結婚を諦めたり、苦しくなったりせずに、心地のいい方向にいって自分自身を幸せにできる方法はあると希望を持ってほしいと思います」
4人きょうだいの2番目である佐藤さん。お兄さんとすぐ下の妹さんは一般との結婚をし、1番下の妹さんは同じように宗教内結婚をして3世の子どもも生まれているそう。
最期、佐藤さんは「宗教そのものに不要な偏見を持たれることのない社会になってほしいですし、宗教2世、3世として生まれても生きたいほうにいけばいいと思います」と当事者にエールを送った。
<取材・文/角やえこ>