6時間で一定のレベルまで到達させる

　講習が終了すると、講師による講評を受けられる。「車のコントロール」「優先関係」など項目ごとに得点付きの「技能報告書」も制作してもらえるため、自分の得意・不得意を可視化できるのも嬉しいポイントだ。

　講習を2日間で、それぞれ3時間ずつ受講した（通常は1日）。初日の得点は5段階中3～3.5点がほとんどだったが、2日目にはほぼ4点になった。川内さんによれば「6時間でこれくらいのレベルになれば合格」とのことだったので、あとは自主練を積んでいけばペーパードライバーを卒業できそうだ。

　全体的に「ペーパードライバーを卒業させるプロ」の指導は的確で、家族や知人に習う場合と明確な違いを感じた。とはいえ、最終的には1人で運転しなければならないので、そこは努力次第。ちなみに料金は「ベーシックコース」が3時間2万1000円。今回体験した「パックコース（3時間×2日）」は、平日3万8400円だ。

　駐車場料金、高速料金は自己負担になってしまうのはふところが痛むが、家族や友人と練習したものの上手くいかなかった経験のある人はいいかもしれない。

＜取材・文／齊藤颯人＞