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「神社で結婚式を挙げろ」と騒ぐ親族にうんざり。父の一言でスカッと

コラム

 日本における結婚式の形態は、キリスト教式(教会式)、神前式、人前式の大きく3つ。なかでも主流はキリスト教式で『ゼクシィ結婚トレンド調査2021 首都圏』によると、55.9%と半数以上。次いで人前式と神前式が19.8%と、同数の結果になっています。

結婚式

画像はイメージです(以下同じ)

 ウエディングドレス姿やチャペルの雰囲気に憧れる女性は多く、宗教に関係なくキリスト教式を希望する人が多いとはいえ、挙式スタイルをめぐっては身内から反対されることも珍しくありません。

 28歳のときに大学時代の同級生と入籍した会社員の長谷秀人さん(仮名・32歳)もそんな苦い思い出を持つひとり。結婚式場でのチャペルウエディングと披露宴というキリスト教式の一般的なプランを申し込もうとしましたが、これに一部の親戚たちが「待った」をかけたそうです。

両親も「結婚式は好きなようにしなさい」

「実家が神社ということもあり、一部の親戚が『神前結婚式じゃないとダメだ!』って。でも、そもそもウチは田舎にある小さな神社だし、父親も普段は会社勤めをしている兼業神主。そもそも神前結婚式を挙げられるような設備だってありません」

 しかも、長谷さんの父親は「私に気を遣わなくていいから好きなようにしなさい」と言ってくれたそうで、一切口出しされなかったとか。それなのに親戚たちは「本当はお父さんも神前結婚式を望んでいる」と、あたかも代弁者のように振舞い、説得してきたといいます。

祖父に逆らえなかった父

うるさい親戚

「いかにも心配してるぞって態度でウソを言うし、あのときは本当に嫌になりました。そもそも父は先代神主だった祖父に逆らうことができず、実家の小さな神社で神前結婚式を挙げているんです。本殿なんか招待客全員が到底入れる広さはなかったから、外に椅子を並べた青空結婚式。

『派手婚が当たり前のバブルの時代だったし、あれは恥ずかしかったよ。なにより母さんウエディングドレスを着たがっていたのにそれをさせられなかった』と申し訳なさそうに話していました。口うるさかった祖父はすでに他界しているし、息子の自分には家のことを気にせず、自由に式を挙げてほしいって気持ちがあったんだと思います」

 当時、婚約中だった長谷さんの妻は、神前結婚式でも構わないと言ってくれましたが、2人の希望通りのキリスト教式の式を挙げることに。

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