ファイテン、苦境に立たされたコロナ禍。事業成長の肝は「ヘルスケア需要」
事業成長の肝は「ヘルスケア需要」
他方、コロナ禍の影響によって、ファイテンショップが入るモールなどの一時的な閉店や営業時間短縮などに追いやられ、苦しい場面も経験したという。
「スポーツイベントの中止や実店舗への来店が伸び悩み、苦境に立たされる時期もありました。ただ、消費者志向の変化としてヘルスケア需要が非常に高まったので、テープやネックレス、ローション、サプリメントに関しては売り上げが伸びています。こうした好調の商品を主軸に、新たな需要喚起を図っていければと考えています」
ファイテンは来年、創業40周年を迎える。トップアスリートのほか、多くのスポーツ愛好家や消費者にパワーテープは支持されてきた。最後に今後の事業展望について竹内氏へ聞いた。
新感覚のリラクゼーション体験も
「ファイテンショップへの来店喚起を促すため、今後はボディケアのサービスを拡大する予定です。現在『健光浴』と銘打ったファイテン独自の光テクノロジーを採用したボディマシンを導入しており、新感覚のリラクゼーション体験やストレスケア、リフレッシュケアを提供していきたいと考えています。
さらに、小型のレンタル機材を貸し出すことで、お店に来なくても自宅でホームケアができるサービスを展開し、幅広く健康のサポートをしていく体制も整えていきます。加えて、年間を通してのスポーツプロモーションも継続して行っていきます。またプロのアスリートを通して商品の魅力を伝えていけるよう尽力していきたいです」
取材をして感じたのは、パワーテープだけでなくスーツや家までも販売していることに驚いた。今後、どのように業容を拡大していくのか注目したいと思う。
<取材・文・撮影/古田島大介>