「どうせ友達いなんでしょ」子供時代にいじめてきた同級生たちとLINE交換した結果
少しからかっただけ、ふざけていただけ、いじめている側の認識はこの程度の軽い内容が少なくありません。しかしいじめられた側には深く傷が残っていることもあり、ずっと許せずにいる人も少なくないでしょう。今回はそんな昔のいじめっ子をギャフンと言わせた男性のエピソードを紹介します。
病気がちな幼少時代
現在都内で働く本庄将大さん(仮名・25歳)は、今でこそ職場や大学時代の友人などと良好な関係を築いていますが小学生の頃はそうではありませんでした。生まれつき体が弱く学校を休みがちだった本庄さんは、同じクラスのあるグループにからかわれていたのです。
「学校に行くと必ずそのグループが僕の方を見てクスクス笑うし、掃除当番や宿題を押し付けられることもありました。はじめは学校内だけのことだったんですが、だんだんと学校の行き帰りにかばんを持たされたり持ち物を奪われたりされるようになって、ただでさえ病気がちで辛いのに学校まで嫌いになってしまって地獄でした」
体が弱いことで弱気だった本庄さんは、両親や先生などに相談することもやり返す事もできず、結局、我慢するしかありませんでした。中学に入るタイミングで運良く引っ越すことになり、その後は楽しく学生時代を送れたそう。しかしその頃のいじめは今でもトラウマになって、夢に出てくることもあったのです。
したくなかった再会
ある年のお正月、本庄さんは祖父母の家がある引越し前の地域に両親とともに帰省することになりました。小学生の頃から10年以上の月日が経っていましたが、本庄さんはいじめっ子たちと再会するかもしれないと不安を抱えていました。そしてその不安は現実のものとなってしまうのです。
「親に頼まれて街で買い物をした帰りに、いじめっこグループにいたDくんとばったり会ってしまったんです。病弱で小さかった子供時代とは違い体が大きくなった僕に一瞬ひるんだ様子でしたが、あの頃と同じからかうような口調で話しかけられてトラウマが蘇ってしまったんです」
若干おどおどした本庄さんの様子を見て安心したのか、Dくんはほぼ無理やりLINEを交換してその場を去っていきました。そしてその後すぐにいじめっこたちのいるグループLINEに招待されてしまったのです。仕方なく参加する本庄さんでしたが、すぐにそれを後悔します。