まるでカリスマ山根明前会長…“不動産天上人”の信じられない振る舞いとは?
王妃降臨時点からあくのさんが気になっていたのが、胸元のゴージャスな装飾品。
頃合いを見て王妃に話題を振ってみます。
まさかのネックレスの値段に驚愕
「ところで、今日お召しになられてるネックレスは一体……?」
「うふふふ。これね。ティラノさんがプレゼントしてくれたのよ」
「そうや。おい、あくの。これナンボした思う?」
「いや、正直ぜんぜん見当つかないです……。300万くらい、ですか……?」
「がはははは。800万くらいやな」
大きく頷くリアクションを見せる周りのホステスたち。話題を振った者として、オーバーリアクションの責務があくのさんに課せられます。
「はっぴゃくまん! そのねっくれす、はっぴゃくまんもするんすか!! はっぴゃくまん!?」
「せや。800万や。この前、お前と取引したやろ。あれで買うたんや」
「えー、まじすか。じゃあ、あの仕事、ほとんどこのネックレスになったんですか」
「せやなあ」
当時の心境について、あくのさんはこう漏らします。
「下請けの私が頑張って仕組んだ案件で握った曖昧なフィー。それを全額ホステスにぶちこむティラノサウルスの集中力。気前がいいのはもちろん、アラ還でここまで眼の前の恋(?)に夢中になれるのやっぱりすごいっす」
翌週、王妃と破局していた
その日の二次会でも王妃の肩を抱きながら、「俺が六本木でどれだけカネを使ってるか!」をティラノザウルスはひたすら絶叫し続けたといいます。翌週、別件でティラノザウルスを訪問したしたところ、衝撃の事実を告げられます。
「あくの、この前、女いたやろ。あれ別れたわ」
先週見せた入れあげ方は何だったのかと混乱するあくのさん。
「いや、正直何があったのかわからないですけど、ティラノのメンタル自体は非常にサラッとしてたので、もしかしたらこの先輩、グローバルレベルで手離れがいいのかも知れません。でも、やっぱ山根会長のほうがすごいかな。何しろ世界の山根、カリスマ山根だしな」
不動産天上人の破天荒な振る舞い。山根前会長然りカリスマ性のある大人物は、我々の庶民の物差しでは測れない存在なのかもしれません。
<取材・文/栗林篤>
【札束くん @fudousanyatan】
30代未婚です。サラリーマンを数年した後、実家の家業(不動産業)の経営に携わっています
【あくのふどうさん @yellowsheep】
不動産ブローカーです。以前は新興企業で、買収企業から不動産を剥ぎ取る山賊業に従事していました。会社消滅後は、曖昧な雑居ビルの一室で、金融機関担当者の靴をせっせと磨いて借りた大切なお金で、隣地のおばあちゃんのほっぺを叩いて敷地を広げる賤業に従事しています