ラバーガールが語る『エンタの神様』特殊な収録現場と、コロナ禍でのコントライブ
嫌なことからは逃げてきた
――それでも若手の時は苦労もありましたか?
飛永:昔は自分たちが面白いと思っていたダブルボケでコントをやっていたんですけど、それをボケとツッコミをはっきりさせる方向に変えたりしたのは印象的ですね。『爆笑オンエアバトル』(NHK)に出演していた時、10組中5組しかオンエアされないっていう戦いの場にいたんですけど。
そのときに「どうやったらオンエアされるだろう」って考えて、自分たちが面白いと思っているものから世間が面白いと思っているものにシフトした感じはあります。よく若い子たちに向けて「やりたいことをやってみな」という言葉を耳にしますが、個人的には求められたものに合わせていくほうが効率的でうまくいくのかもとは思いますね。
大水:苦労っていうか……嫌なことからは逃げてきたから(笑)。苦手なこと、例えば過酷なロケとか「今は苦手だけどこれから頑張ろう」って人もいると思うんですけど、自分はそうはなれなかったですね。
避けて、避けてここまできて。どっちがいいかはわからないですけど、その分得意なことは伸ばそうという気持ちはあります。
単独ライブのネタは1本15分オーバー
――2021年8月には2年半ぶりに単独ライブを行いましたが、いかがでしたか。
飛永:難しかったですね。リモートでネタを作ったり、少しでも体調が悪かったら自粛しなきゃいけなかったり。お客さんも50%しか入れられなかったのでその分配信もやろうってことになったんですけど、そもそもお客さんが何を面白いとしているのかわからなくなっちゃって。
それこそ「『キングオブコント』に向けたネタを作るか」となったんですけど、そこまで手が回らなかったですね。
大水:それで結局『キングオブコント』のことはあまり考えずにやろうか、ということになったんですけど、そしたら15分オーバーのネタが3本以上出来ちゃって(笑)。
――やはり対面形式でのライブは続けていきたいですか?
大水:そうですね。動員数は少なくなったとはいえ、自分たちがやったことに対して直に反応が返ってくるというのはやっぱりいいものだなと思います。続けていかないと、何が面白いかわからなくなっちゃうというか。