「iOS 11.2.2」にアップデートせよ!パフォーマンス低下の噂は大丈夫?
アップルは、1月9日にiOSの最新バージョン、11.2.2を公開した。
今回のバージョンアップでは、新機能の追加はなく、セキュリティの脆弱性の修正のみとなっている。具体的には、「Spectre」への対応となる。
iOS 11.2.2は「Spectre」への対応のみ
「Supectre」は、Intel製のCPUが抱えるバグだ。簡単に説明すると、このバグを利用すると本来はアクセスすることができない領域のデータにアクセスできてしまうのだ。このバグによる被害は現時点では報告されていないが、存在が明らかになっているのだから、対策はしなければならない。
iOSを搭載したデバイスを持っているユーザーは、必ずしておくべきアップデートといえる。
パフォーマンスの低下は思ったほど感じられない
実は、このiOS 11.2.2へのアップデートだが、実施するとデバイスのパフォーマンスが低下すると言われている。それも最大40%低下するらしい。
このパフォーマンスの低下は、Spectreの存在が確認されたときから言われていること。対策するためには、CPUの特定のプロセスに制限をかける必要があるため、パフォーマンスの低下は避けられないようだ。
しかしこれを放置しておくと、いつSpectreを悪用するアプリが登場するとも限らない。必ずアップデートをしておこう。
古い端末ならば注意が必要かも
なお、実際にiPhone 7 PlusにiOS 11.2.2をインストールしてみたが、極端なパフォーマンスの低下は感じられない。iPhone SEや初代iPad Airのような、古い端末ならば感じることがあるのかもしれないが、比較的新しい端末であれば、それほど気にしなくてもいいだろう。
繰り返しになるが、パフォーマンスの低下を嫌ってこのアップデートをパスするのはよろしくない。バグがあるのをわかったまま放置して、万が一被害に合ってしまうと、取り返しのつかないことになる。
必ず、iOS 11.2.2へのアップデートをしておこう。
<TEXT/三浦一紀>