月8500円のマッチングアプリでひどい目に!「ワクチン接種者向け」がウリだが全く出会えない
マッチングアプリが出会いの選択肢として定着したが、成長期から成熟期に移ろうとしているのか、クセが強いマッチングアプリが続々リリースされている。
なかでも、マッチングサービス「OZEN」 が展開している「OZENファイザー」「OZENモデルナ」には驚かされた。同じワクチン(ファイザーorモデルナ)の接種者同士が出会える、という時代に迎合した面白いサービスである。
最低4人とやり取りできる?
とはいえ、“話題を呼ぶためにネタに走った感”は否めず、ちゃんと出会うことはできるのか。今回の記事ではこれまでマッチングアプリの酸いも甘いも知ってきた筆者が「OZENファイザー」「OZENモデルナ」が果たして適正なマッチングアプリなのか体験した。さらには、一般的なマッチングアプリ「with」と比較した感想を記したい。※2021年11月に入会。現在、「OZENファイザー」「OZENモデルナ」の新規入会は停止されている。
まず、「OZEN」について紹介する。登録者同士の条件面を加味したうえで、“エンジェル(コンシェルジュ)”がその人にマッチする相手を提案。その後、ビデオ通話を20分間して、デートのスケジュール調整をするらしい。
従来のマッチングアプリと違い、エンジェルが相手を選んでくれ、いちいち相手を探す必要はない。また、顔写真や個人情報はエンジェルしか知らないため、「イケメンやハイスペックしか出会えない」ということもない。さらには、週1人ペースで紹介してくれるそうで、これが本当なら、1か月やれば最低でも4人とはコミュニケーションを取ることができる。
嘘でもOK?ワクチン接種証明の提出は不要
筆者はモデルナを接種したため「OZENモデルナ」に登録する。まずは顔写真を添付し、年収や職業、結婚希望期間といった情報を記入する。
ただ、従来のマッチングアプリのように、「タバコを吸うか」「家事育児に積極的に参加したいか」など、より性格を知るための質問項目はない。正直、「この程度の情報だけで、自分に合った恋人候補がわかるのか?」と不審に思った。
また、「恋人に対しての条件」という項目が“自由記述”だったことには困惑させられた。“自由に書いて良い”となると、その塩梅は非常に難しい。そもそも、自由記述ほど面倒なものはない。
しかも、ワクチン接種を証明する書類を提示する必要はない。「嘘をついて登録できるのでは?」と思うほど、登録時の検閲の緩さを感じた。