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つくばと京都「東西の電気街」が相次いで消滅。“つくば消滅”には3つの要因が

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時代の波に翻弄された「つくば電気街」

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つくばエクスプレス秋葉原駅(中央の赤い入口)と「ヨドバシAKIBA」

 こうして、つくば電気街の覇権を握っていた「石丸電気つくば店」もつくばエクスプレスの影響をモロに受けるかたちで2010年までに近隣の系列専門店を含め全て閉店した。なお、2012年10月には「石丸電気」のストアブランドが「エディオン」に統一されたため、2021年現在「石丸電気」の屋号を用いる店舗は存在しない

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「エディオンAKIBA」となったかつての石丸電気

 石丸電気つくば店の閉店により、つくば電気街で営業を続ける店舗は「コジマ」ただ1店となった。しかし、北関東YKK戦争で疲弊していたコジマも2012年6月にビックカメラと資本業務提携契約を締結。店舗整理をおこないながら将来性がある店舗を「ビックカメラ×コジマ」へと転換したものの、研究都市店は改装が行われることはなかった。

 そして、コロナ禍のなか、あの「太陽マーク」を掲げたまま2021年8月に閉店。こうして、時代の波に翻弄されつづけた「つくば電気街」は約30年の歴史に幕を下ろした

「消える電気街」は京都にも

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つくば電気街の店舗の立地と変遷(「地理院地図」に加筆して作成)

「電気街」は「家電を扱う」というその性格ゆえ、常に「新しさ」が求められる業態であるといえよう。それだけに店舗のスクラップアンドビルドも激しく、体力が無くなった企業が業界の覇権を失うことも少なくないほか、つくばのように「電気街」自体が消えてしまうことさえもある。

 2021年には、京都府内最大の電気街であった「京都・寺町電気街」も駅チカの大手都市型店舗や郊外型店舗との競争に敗れるかたちで最後の家電量販店が消滅。こちらはつくばと異なり、一部のパソコン専門店やアダルトショップなどは残っているため「サブカル街」としての機能は辛うじて残るものの、「電気街」としての歴史は終えた。

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