コンビニ3社のフライドチキン、どれがウマいかプロが実食。「2日で200万食」は伊達じゃない
大手コンビニは各社とも揚げ物に注力していますが、とくにからあげやフライドチキンでの商品開発力には感服するものがあります。消費者を「飽きさせない」底力をいつも見せつけてくれています。
今回はローソン、ファミリーマート、ミニストップで2021年新発売となった「フライドチキン」をレポート。どれもこれも新しい美味しさで、ちょっとクセになりそうなものばかりですよ。
1)ローソン「パリチキ」:薄衣でうま味と肉厚感も十分!
2021年10月に発売されたローソンの「パリチキ」(180円)。ローソンといえば「からあげクン」や「Lチキ」など、からあげやフライドチキンには力を入れています。「パリチキ」も発売開始から2日で累計販売数100万個を突破。SNSなどでもかなり話題になっています。これは食べてみなければなりませんね。
ルックスは「Lチキ」とあまり変わらない印象です。歯を立てるとその名の通り「パリッ」という音が骨伝導で耳に伝わってきます。薄衣に仕上がっており、余分な油などが残っていません。それがこの爽快な音につながっています。しかもこの衣、かなりしっかりしており、突き破るにはそこそこの歯の圧を必要とします。これも余計な油分・水分を含んでいない証ですね。
果たして1個で満足できるのか?
肉はふっくらやわらかい食感で、肉汁もほどよく出てきます。味付けは薄め。そのせいか肉のうま味がしっかりと舌に伝わってきます。しかも見ためからは想像できない肉厚感があって、食べごたえも抜群。1個では満足できないのではと思ってしまうほどです。
衣がしっかりしているせいか、肉と一緒に噛みすすめていってもなかなか消えてくれません。たいていの衣は肉と混じり合うととろけるように消えていくのですが、それがないのです。おかげで衣のパリっとした食感をしばらく楽しめます。
そこに肉のうま味が加わり、ふっくらやわらかい肉感も相まって、複雑で豊かな歯ごたえと舌ざわりを堪能できます。これはかなり美味!「Lチキ」も美味しいのですが、これはまったく違うタイプの美味しさ。ローソンの“引き出しの多さ”に脱帽です。