金融業界の人気が低迷している理由は？

清水：視聴者から「就活中でデベロッパーとかを見ていますが、人気度や倍率はどうなんでしょうか？」という質問がきています。

竹内：デベロッパーは高学歴から根強い人気がありますね。高収入かつスケールの大きいことができる点なども人気の理由です。

清水：他にも「金融業界の順位が低くて驚きました。人気低迷の原因はなんでしょうか？」という質問がきています。

竹内：金融は昔から「安定している」と人気の業種でしたが、最近は陰りが見えてきています。原因は銀行に顕著で、ここ5年くらいで大幅な人員削減をしているからなんですね。削減の背景にはマイナス金利が導入されて収益性が落ちたこと、ITの導入により人がいなくても回る仕組みにしていることがあります。

　AIに仕事を奪われる懸念や銀行勤めの人がリストラされているのを見ていることもあり、最近は人気が落ちているのかなと思います。

学生からの人気はあるけど苦しい業界は

清水：学生人気は減っているということですが、安定度やおすすめ度はどうですか？

竹内：どんな人生にしたいかにもよりますが、残業が多くてもいいからたくさんお金が欲しいという人であれば金融もいいと思います。金融業界は専門性が身につくので、僕は良いんじゃないかと思っています。財務会計や多くの社長と膝を突き合わせて進めていくというなかなかできない経験を、ファーストキャリアとして積んでいくと、その後の選択肢も広がると思いますね。

清水：学生からの人気はあるけど、業界構造として大変で苦しんでいる業界はあるんでしょうか？

竹内：やはりアパレル系ですね。学生にとって身近でイメージが沸きやすく、おしゃれもできてキラキラしているので学生人気は高いです。しかし、実際は今回のコロナで店舗に人が来なくなり、業績が下がっている会社は非常に多いですね。