コンビニのラーメン“ジェネリック二郎”、狙いをファミマに聞く「ワシワシ感の再現に苦労」
季節ものに続々挑戦したい
ファミリーマートは2021年6月に「マシマシにんにく冷し中華」が発売し、季節もののジェネリック二郎も手掛けており、非常に挑戦的な姿勢を見せている。同商品については、「おかげさまで『濃厚マシマシラーメン(ニンニク醤油)』の評判がよく、千里眼さんと『夏場にも何か出せないか?』という話しになり、発売に至りました」と口にする。
「もともと、千里眼さんでは夏場に冷やし中華を出していたことも大きいです。ただ、レンジで温めて食べる従来のものとは違い、温めずに麺やスープのクオリティを維持しなければいけません。その点は結構苦労しました」
夏場同様、2021年冬には再び季節ものの新作もリリース予定らしく、「千里眼さんは人気のトッピングで“からし”という辛い油があります。これをトッピングした商品を開発し、冬場の冷え切った身体を温めてほしいです」と意気込みを語った。
ライバル店との食べ比べはありがたい
各コンビニ間でのジェネリック二郎の主導権争いが過熱しているが、「お互いに切磋琢磨して盛り上がって良ければ良いです」とポジティブに解釈していると話す。
「最近は新しいジェネリック二郎が発売されると、メディアでは食べ比べの記事が掲載され、YouTubeでも実食レポの動画がアップされます。一般のユーザーさんに『今日はセブンを食べて今度はファミマのジェネリック二郎を食べよう』という意識が芽生えやすいです。
当然、弊社が一番高評価をいただくに越したことはありません。ですが、ジェネリック二郎が、ひいては『コンビニの麺商品は意外とおいしい』と評判が広まることが嬉しいです」