’22年も仮想通貨バブルで儲けられるか?3つのポイントをプロが大胆予測
米国の利上げが進めば苦境は鮮明に
そのサイクルで見ても、2022年は調整局面となる可能性があるという。仮想通貨で優に億を超える資産を築いたカリスマトレーダーのヨーロピアン氏(@sen_axis)も次のように話す。
「2020年後半からは米IT企業のマイクロストラテジー(MS)などが、ビットコインへの投資を開始。企業が資産ポートフォリオのひとつとして組み込むようになったことも、ビットコイン価格を押し上げる材料になりましたが、MSは社債を発行して調達した資金をビットコイン投資に回してきました。米国の利上げが進むようならば、その資金調達コストが上昇するため、新規投資が難しくなるでしょう。
そもそも企業のビットコイン投資が伸びていないことを見ても、2022年は買いの勢いが大幅に衰えるだろうと見ています」
米中仮想通貨規制が投資を抑制するか
2022年のビットコイン相場を占ううえで、ほかにも気になることがある。米金融当局による規制だ。
「米国では『仮想通貨は有価証券に該当するのか?』という議論がずっとされており、分配や配当が生じる仮想通貨および関連サービスに対する締めつけが厳しくなっています。9月には大手取引所コインベースがSEC(米証券取引委員会)の警告を受けてレンディング(仮想通貨の貸し出し)を断念しました。
加えてゲンスラーSEC委員長は、ブロックチェーン上で保有するトークンをロックしてデータの承認作業に参加する見返りとして報酬がもらえる“ステーキング”について、『レンディングとステーキングは本質的に同じ』という言い方をしている。
ステーキングへの承認アルゴリズムの移行を予定しているイーサリアムも今後、規制対象になりえるわけです。ビットコインに次ぐ仮想通貨の取引が規制されたときのショックは計り知れない」(アミン氏)