50周年のラーメン「天下一品」。こってり誕生秘話と、意外な「あっさり注文率」を聞いた
あっさりを食べる割合はなんと…
時代とともに人の味覚は変化するものだが、創業から50年経っても味やレシピは変えていないという天下一品。こってりラーメンばかりスポットライトが当たるが、“あっさり”も忘れてはならない。
「意外かもしれませんが、3割ほどのお客様があっさりを食べられています。都心の店舗だと1人様のお客様が多いですが、郊外ならご家族で来てくださるので、お孫さんとか年配の人、子供さんはあっさりが多いです。昔はこってりを食べていたけど、最近はあっさりしたラーメンが食べたいという方もいます」
店舗限定の裏メニューはあるのか聞いてみたら「オーナー様から、地域の食材を使ってアイデアでこういうのをやりたいなどいただきます」ということで、地域限定のメニューがあるという。
納豆にチーズパン…変わり種メニューも
入社時はスタッフも経験し、その後、神楽坂店や高円寺店などの店長も務めたことがある出路氏。メニュー開発も行ったという彼に、おすすめの商品を聞いてみた。
「私はこってりチーズパンラーメン、納豆ラーメンなどのメニュー開発にも携わらせてもらいました。納豆を入れると、こってりラーメンの濃度が増して美味しくなるんですよ。あと、ラーメンではありませんが、チャーハンに豚キムチを乗せたメニュー(豚キムチのせチャーハン定食)もおすすめです」
「あとは明太子ご飯定食のスープライスセットも人気でした。麺を食べきったあとにご飯をスープの中に入れたりするお客様がとても多いのですが、女性の場合は人目が気になってできないこともありますよね。そういう方に『ご飯にスープをかけて食べてください』というメニューを作ったんです。通常のラーメンよりもスープを少し多めに設定しています」