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“朝ドラ”俳優・清水尋也がノマド暮らしの孤独な若者に「結局は理屈じゃなくてLOVE」

暮らし

英語を話せるだけで一気に視野が広がった

清水尋也

――実際に行ってみてどうでした?

清水:人生一番の思い出になってます。もちろんたった3か月なので、英語も完璧ではありませんが、ネイティブ英語もなんとなく理解できるようになりましたし、拙い文法ではあっても自分の伝えたいことを言えるようになりました。

 これまで日本の中にいて、日本語で、1億3000万人とのコミュニケーションの可能性しかなかったのが、英語を学んだだけで、何百億人という人とコミュニケーションが取れる可能性が開けましたね。

――確かにすごいですね。

清水:現地の学校では、スペイン人のいつもおちゃらけているおじちゃんがいて、「こんなこと考えてるんだ。日本では出会ったことがなかったな。面白い考え方をしているな」と感じられたりして。英語を話せるだけで、一気に視野が広がりました。行って良かったと本当に思います。

青春時代を捧げてきた面もある

スパゲティコード

――語学の勉強という意味では、短期集中できたことは、よかったですか?

清水:いや、もっといたかったですよ。最低でも半年はいたかった。学校のみんなとも仲良くなり始めて楽しくなってきたぐらいだったので、あと2~3か月、あるいは1年行けたらもっと楽しかったと思います。英語ももっと上達したと思うので、また行きたいですね。

――『スパゲティコード・ラブ』の登場人物たちは承認欲求にもがいています。12歳からこの世界で活躍されている清水さんは、彼らとは承認欲求に対する意識が異なると思いますが、留学先ではまた違った感覚があったでしょうね。

清水:そうですね。12歳からこの仕事をしてきて、いわゆる青春時代を捧げてきた面もあります。たとえば僕だけじゃなく人の目につく仕事をしている人は、彼女彼氏と遊園地に行きたいなと思ったとしても、なかなかできません。芸能人として、世間に知られているというのは承認欲求の面では、すごく幸せなことですが、ゆえにプライベートがないという弊害もあります。

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