月12万円フードデリバリーを頼む港区民。配達員が受けたカルチャーショック
既読スルーが当たり前のチャットが港区では…
ほかにも、港区ではメッセージのやりとりでも差を感じたといいます。
「お客様に届けるときに、チャットで『これから向かいます』とメッセージを送るんですが、普段は既読スルーされることばかりなのに、港区は『ありがとうございます』『Thank you』と返信が来ることが多かっですね。誰に対しても平等に親切に接するのが金持ちになる共通点なのかなって思いました」
では、商品を受け取るときの格好もきちんとしていたりするのでしょうか?
「服装は普通でしたね。もろ寝巻きの人も全然います。着飾ったりはしてなかったです」
港区の高級マンションは超厳重
慣れない厳重なセキュリティに、こんな失敗をしたこともあったそうです。
「はじめは勝手がわからないくて、警備員に怒られたことがありました。受付のコンシェルジュが不在にしていたときに、いいやと思って住民の後ろをつけてオートロックの中に入ったんですよ。
だけど、目的の部屋番号がない。館内図を見たら届け先は別の棟で、急いでエントランスに戻ろうと思ったら、オートロックの扉が開かず出られなくなってしまい、焦りました。棟やブースごとにオートロックの玄関が分かれているなんて、そのとき知りましたよ。
それに、たいていのマンションは受付で記帳して、『はい、どうぞ』とすぐ入館できるんですが、港区の高級マンションはコンシェルジュにアプリの画面を見せて、本当にデリバリーで来ているのか証拠を示さなくてはならないことも多い。
もちろんセキュリティのためでもあると思うんですけど、マンションの敷地が広いので、場所を案内するためでもあるのかなと。特に、アメリカの大使館に配達した時は、受付が電話でお客様に確認していて、かなり厳重でした」