小室眞子さん「年収1500万円報道」で注目、美術館学芸員。なぜアメリカでは人気の職業なのか
重要なのは芸術の信ぴょう性を見極める力
続いて、ロサンゼルスのアートギャラリー「artHYPE Gallery(アートハイプ・ギャラリー)」のオーナー兼アーティストのキャレン・ウッドワード・サロー(Karen Woodward Sarrow)さんにも聞いた。
キュレーターに求められる才能について「重要なのは芸術の信ぴょう性を見極める力。作品を収集する際には好奇心を持つことも大切。選んだ作品を通してアーティストのビジョンを伝えることができる才能は必須」と力説する。
サローさんも好きな美術館にメトロポリタン美術館を挙げる。「(同美術館にて)作品の画家たちがどのように絵を描いたかを発見できた。美術や作品の歴史の百科事典をひも解くように実際の目で鑑賞できる場所だから好き」と明かす。
なぜ若者はキュレーターに憧れるのか?
「学芸員は“魅力的な職業(Sexy job)”だ」と強調するのは、学芸員になるために必要な科目の「Art History(美術史)」を教える「カリフォルニア州立大学ロングビーチ校(California State University Long Beach)」のケンダル・ブラウン(Kendall Brown)教授。教授自身もキュレーターの経験を持つ。
若者(学生)たちはキュレーター(学芸員)になぜ憧れるのか?
ブラウン教授は「巷では“curate(厳選する)”という言葉があふれており、キュレーター(curator)は人気職種のひとつ。特にポップカルチャー界では面白い職業として注目を浴びている。理由は、世界中を旅してアート作品を鑑賞できるから」と答える。