高級ホテルやキャンピングカーが仕事場に。米国式「コミュニティ」が主流の暮らし方
ホテルが経営するコンドミニアムも登場!
L.A.では、ホテルの「フォーシーズンズ・ホテル・アンド・リゾーツ」が経営するホテル仕様コンドミニアム(日本のマンション)の「レフレクションズ・オブ・エルエー:フォーシーズンズ・レジデンセス(Reflections of LA : Four Seasons Residences)」が北米初として、2021年4月に誕生している。
スポーツジムやスイミングプールをはじめ、バレーパーキングやコンシェルジュや専属シェフなど、ホテルと同様のサービスが受けられるコンドミニアムとなっている。
ホテルの「マリオット・ホテル(Marriott Hotel)」やホテルの「ザ・リッツ・カールトン((The Ritz-Carlton)」などでも同様のビジネスを行なっている。ホテル同様のサービスが付いたコンドミニアムは、富裕層のこれからの新しい暮らし方のトレンドとなりそうだ。
リゾート地で優雅にリモートワーク
最近、筆者は、高級ホテル「モンタージュホテル(Montage Hotel)」から「ホテルをアパートメントとして利用しませんか?」という広告メールを受け取った。
その広告を見てみると、「ロスカボス(Los Cabos)に住んでみませんか?」という。ハリウッドセレブのご用達リゾート地としても知られるメキシコ自治体のロスカボス。ここでリモートワークしながら暮らしてみないかというお誘いだ。
都会のホテル暮らしやホテル経営コンドミニアム暮らしとは違い、リゾート地で休暇気分を味わいながら、仕事と日常生活をこなす暮らし方。経済的に余裕があれば、これも新しいライフスタイルのひとつとしての選択肢となるだろう。
若者だけに限らず、映画『ノマドランド(Nomadland)』を真似て、バンやキャンピングカーで全米横断をしながら暮らす人々もコロナ禍で目立っている。前出の「ヒッピー・コミューン」も、L.A.近郊のスラブシティ(Slab City)や、「三角エコビレッジSAIHATE村」のように日本の熊本県県宇城市に共同生活の場(街)として現存している。
このように、コロナ禍でも楽しめるさまざまな暮らし方がある。日本の若者たちにとって「コ・リビング」や「ホテル暮らし」や「休暇先でのリモートワーク」が、新しい暮らし方として主流になるのかどうかは未知数だが、コロナ禍の今、自分の暮らし方を見直したり、新たな生活環境を考えたりすることは意義があるのではないか。
<TEXT/藤本庸子 Yoko Fujimoto>