女優・芋生悠、文通が心の支えだった学生時代「一番長く続いた子は今も友達です」
今を見ている子なんだろうなと思う
――美雪の性格形成には、一型糖尿病を長年患っていることも関係していそうですね。
芋生:小説のなかでは、病気が美雪にとって荷が重くて抱えきれなくなってモノに当たったり、自分を責めてしまったり、すごく苦しい思いをしていたことも書かれています。そこを乗り越えて、この歳で、自分を愛してくれている家族にちゃんと感謝している。すごく達観しているし、だから愛ちゃんを受け入れられるのかなと思いました。
――親友だと思っていた愛に性的に迫られても、美雪は意外と受け入れてますよね。
芋生:そうなんです。美雪もなかなかの曲者だと思います(笑)。出来上がった映画を観たときにも、愛が突飛な行動をしているように見えるけれど、美雪もなかなか面白い子。
今はたとえくんといい関係でいるけれど、自由に生きているので、これから先の美雪がどうなるのかは、分からない。今を見ている子なんだろうなと思います。
山田杏奈へは「単純にファンなのかも」
――愛を演じた山田杏奈さんとの共演はいかがでしたか?
芋生:セリフなんですけど、セリフのように感じないんです。でも普段通りではなくて、ちゃんと愛と美雪でいられて、すごく心地が良くて、嘘がない。やっぱり好きな女優さんだなぁと感じます。
――カメラの外では?
芋生:すごく愛おしいです。私のほうが年上ですけど、杏奈ちゃんはしっかりしていて、お姉さんみたいに接してくるんです。「もう、しょうがないなぁ~」みたいに(笑)。でも、ときどき赤ちゃんみたいなときがあって、そのギャップに「ああ、可愛い!」ってなります。単純にファンなのかも。本当に可愛い、とても好きな女優さんです。