ドラ息子が突然上司に。悪行三昧でも給料は平社員の倍という現実
家族経営の小さな会社は、アットホームな雰囲気で社員を家族同然の存在として大切に扱ってくれるとこともありますが、その一方で身内に甘すぎるという欠点も。ある日、社長の息子や親族が急に入社してきて、自分の上司になんてこともよくある話です。
優秀とまではいかなくてもちゃんとしている息子ならいいですが、残念ながらそういう人物ばかりではないようです。
フラフラしていたドラ息子が突然入社
「社長も奥さんもすごく優しい方で、最初は小さいながらもいい会社に入ったと思っていました。けど、あのアホ息子のせいで印象は180度変わってしまいました」
そう話す奥野雅也さん(仮名・26歳)が“ヤバい会社”に挙げるのは、専門学校卒業後に就職した社員20名足らずの資材メーカー。社長の奥さんが経理責任者を務め、夫婦二人三脚で切り盛りしてきた家族経営の会社でした。
就職後してしばらくは人間関係も良好で、大きなトラブルもなかったそうですが、働き始めて3年目に社長の息子が社員として入社。この彼がとんでもないろくでなしだったのです。
入社半月で丸投げするように…
「社長には子供が2人いましたが、長男は大手企業に勤めるエリートで、会社に入ってきたのは私より3歳年上の次男。亡くなった先代社長のころから勤めている方に聞いたら、大学を中退してからも定職に就かず何年もフラフラしていたのを社長夫妻が見かねて自分の会社に雇い入れたそうです。正直、その話を聞いた時点で嫌な気がしたのですが、その予感が残念ながら的中してしまいました」
当時、奥野さんは取引先からのネット注文を確認、資材の発送を手配するというもので、これを上司と2人で担当。しかし、社長の次男が入社してきたことで、この上司が配置替え。後任として新しい上司となったのが問題の次男だったそうです。