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五大商社、取引先から見たイメージは?三菱商事を抑えての「総合スコアNo.1」は

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 三菱商事、三井物産、住友商事、伊藤忠商事、丸紅――就活人気企業である5大商社。エリート、給料が高い、忙しい……。様々なイメージがあるが、実際のビジネスシーンではどのように評価をされているのだろうか。

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※画像はイメージです

 名刺管理サービスで知られるSansanが2021年4月~5月に名刺アプリ「Eight」ユーザー約6万人を対象に行った、一斉企業調査の結果を基に5大商社を分析した(以下、Sansan株式会社シニアリサーチャーである真鍋 友則氏の寄稿)。

五大商社のECS総合スコアを比較

 本調査では、名刺交換経験がある企業の「ブランドの魅力」「製品・サービスの有用性」「人の印象」の定量評価と、それらの情報を基に算出した総合スコアを算出している。

Sansan株式会社

図版作成/Sansan株式会社

 五大商社のECS総合スコアを比較した結果、スコアが最も高かったのは三井物産であった。ただし、1位から4位の三井物産、三菱商事、住友商事、伊藤忠商事までは総合スコアの小数点1位まで同じ数値で並んでおり、この間に実質的な差はそれほどないと考えて良い。

 一方、項目別スコアには各企業の特徴が表れているように見受けられる。「ブランドの魅力(以下、ブランド)」では三菱商事、「製品・サービスの有用性(以下、サービス)」では伊藤忠商事、「人の好印象(以下、人)」では三井物産と、トップがそれぞれ異なっている。

組織の三菱、人の三井の評価

伊藤忠商事

伊藤忠商事

「組織の三菱、人の三井」と言われるが、ブランドが高い三菱、人が高い三井物産と、この調査によってそのことが定量的に裏付けられているようにも見える。また、「サービス」のトップは「伊藤忠商事」となっている。純利益や時価総額でトップに浮上した現在の勢いと関係がある可能性も考えられるだろう。

 五大商社全体に共通した特徴として、「ブランド」が「サービス」スコアよりもおよそ1ポイントほど高い。一般的な傾向として、「ブランド」と「サービス」のスコアは同じ値になることが多い。

 五大商社それぞれが、日本を代表する巨大企業であることや、培ってきたこれまでの歴史、積み重ねてきた信頼などから、ビジネスシーンにおいても「ブランド力」の高さを感じるケースが多いのかもしれない。

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