キリン、サントリー…大手のクラフトビールの実力は?おすすめをソムリエが提案
4)TOKYO CRAFT ペールエール:香りを楽しみたい人に
サントリーがリリースする国産麦芽を使用した「TOKYO CRAFT ペールエール」(オープン価格)。色味は濃いめで香りは強い。カスケードホップに加えてギャラクシーホップも使うことによって華やなアロマが上品に香る。苦みは穏やかでフルーティな味わいなので、クラフトビール初心者でも非常に飲みやすい仕上がりだ。
冷蔵庫から出したてだと香りが閉じているが、室温に15分前後置いてから注ぐと本領を発揮する。炭酸も比較的落ち着いているのでのどごしがやわらかい。
湯豆腐や焼き魚、肉じゃがといった温かい和食をゆっくりつまみながらいただきたいビールだ。
【テイスティングチャート】
ボディ:弱◯◯◯●◯強
苦味:弱◯◯●◯◯強
香り:弱◯◯◯◯●強
コク:弱◯◯◯●◯強
キレ:弱◯●◯◯◯強
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「クラフトビールって高いだけでしょ?」「普通のビールと何が違うか分からない」と思う人もまだまだ多い。そんな人にこそ、今回紹介した4種類のどれかをぜひ手にとってみていただきたい。今週末はクラフトビール片手に晩酌を楽しんでみてはいかがだろうか。
<TEXT/J.S.A認定ソムリエ 吉川大智>