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一風堂監修のとんこつラーメンスープ缶「締めの一杯にも」開発の裏側を聞く

ビジネス

アレンジレシピとしてのニーズも

 さらに、スープとして飲むだけでなく、ご飯と混ぜたり、野菜炒めの調味料として使用するなど、アレンジレシピの幅もありそうだ。大河原氏も「アレンジレシピのニーズはある程度見越していました」と語る。

「2019年に麻婆スープという商品を発売したのですが、コロナ禍でおうち時間を過ごす人が増えたということで、弊社の商品を家でも楽しんでもらおうと、2020年には通販で麻婆スープを含む詰め合わせセットを販売しました。麻婆味ということで、アレンジが効くと皆様から好評をいただいたので、今回もそのようなニーズはあるだろうなと予想していました」

 ラーメンスープでの缶スープを開発するにあたり、なぜ一風堂をパートナーに選んだのだろうか?

とんこつラーメンと言えば一風堂

JR一風堂

おなじみの一風堂外観

「スープの味は何にしようと考えた時に、味噌味や塩味よりも、とんこつ味が一番ラーメンスープらしいだろうと思いました。缶飲料でとんこつ味というのはなかなかないし、インパクトや話題性も十分だと考え、決定しました

 次に、とんこつラーメンといえばどのお店だろう、と考えた時に、真っ先に一風堂さんが思い浮かんだんです。どうやって連絡を取ろうとあれこれ探っていたら、当時別会社だったころからご縁があることがわかりまして、それをもとにアプローチしたところ、快諾してくださいました」

 共同開発の話を持ち掛けられた時のことを、力の源ホールディングス広報担当の中村緑氏に聞いたところ「非常に驚いた」と語った。

「以前より、一風堂の店舗で『スープだけを頼みたい』という要望がお客様からありました。スープのみの販売はしておらず、その場ではお断りしたのですが、そのような要望があった中で、缶スープの開発の依頼が来たときは驚きましたし、ありがたいお話だと思いました。一風堂のスープだけの販売の機会をいただけたのは、非常に嬉しかったです」(中村氏)

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