「その道のプロが集まる」会員制バーで副業したら…まさかの結果に
「会社の規範を隅から隅まで読んで、規則に違反していないと判断して副業したのに減給なんて酷すぎる」
そう憤慨するのは、星野みちるさん(仮名・27歳)。
副業を巡って勤務先の広告代理店から処罰された背景には何があったのでしょう。
その道のプロフェッショナルが集まる会員制バー
「昨年の春から秋にかけて、メディア関係者が集う会員制のバーで週1回勤務のママをしていました。完全歩合制で売り上げの4割をもらい、多い時は月10万円ぐらい稼いでいました。
バーには、いわゆる普通のサラリーマンは来ません。どんな人が来店するかは、あまり言えませんが、いわゆるスクープを飛ばすような方々や、その道のプロフェッショナルなど、メディア関係者を中心に、面白い人たちが集まっていました」
星野さんが会員制のバーのママになるきっかけは、取引先のメディア関係者に連れて行ってもらったところ、すっかりママに気に入られたため。
たまに店を手伝ううちに「土曜日だけやってみない?」と持ち掛けられたそうです。
「その店で週1ママをやるというのは、とても魅力的な話でした。広告代理店は人脈がビジネスの命といっていいですからね。メディアの方々が集う店は、単に副業として稼げる場だけでなく、自分自身のネットワークも広がり、本業にも反映できると思ったのです」
会社の規約に「副業禁止」の文言はなし
ノリは軽いが、いざやるときは念入りに調べ上げるという慎重な星野さんは、副業を始めるにあたって、会社の規約を徹底的に読み込んだそうです。
「規約には一言も『副業を禁じる』という文言がないのです。ほっとしました。直属の上司に報告したところ、上司も『がんばれ』と励ましてくれたんです」
会社に対して背信行為は何もないとわかると、星野さんは週1のバーを楽しんでやろうと前向きになったそうです。
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