海外ドラマ、まずはこの2作品

――サクッと見れるのは海外ドラマ初心者的にも良さそうですね。次に秋の夜長におすすめしたいドラマを教えてください。

1）『ゲーム・オブ・スローンズ』
「傑作で言うと『ゲーム・オブ・スローンズ』ですね。架空の大陸を舞台に繰り広げられる玉座争いをテーマにしたダークファンタジードラマなのですが、日本にもファンが多い作品です。スケール感もすごくて1話あたり10億円かけて制作されています」（シエル）

2）『ブレイキング・バッド』
「平凡な化学教師が麻薬王になってしまうと言う内容なのですが、クチコミで人気になっていき、海外ドラマ史を変えたとも言われています。全国のお父さんにはぜひぜひ見てほしいです」（シエル）

2021年のエミー賞で話題になった、3作品

「THE BOYS」
© 2020 Sony Pictures Television Inc. and Amazon Content Services LLC.All Rights Reserved

1）『クイーンズ・ギャンビット』
「NETFLIXの配信ドラマなのですが、これもかなりSNSで話題を集めましたよね。児童養護施設で育ったチェスの天才少女の成長を描くという内容なのですが、本作を機にアメリカではチェスプレイヤーが5倍増加し、チェスの売上が170％増加したと言われていて、チェス界への注目が上昇したんです。2021年エミー賞では、リミテッドシリーズ部門作品賞を獲得しました」（シエル）

2）『メア・オブ・イーストタウン／ある殺人事件の真実』
「ひとりの少女の殺人事件とその犯人を追う女刑事の話なのですが、よくありそうな犯罪ミステリードラマと見せかけて、毎話感情が変わるんです。家族愛だとか、正義だとかを考えさせる内容で一気見しちゃいましたね。アメリカの『HBO Max』では、最終話が配信されるとアクセスが集中するあまり同サービスのサーバーがダウンするという前代未聞の事態を引き起こしていました」（シエル）

3）『ザ・ボーイズ』
「ぶっ飛びたい人には絶対にこれですね！ アメコミヒーローと見せかけたビジネスヒーローの話で、Amazonプライムでも歴代最高視聴数を記録したと言われています。かなりグロテスクなシーンも多いので、エミー賞にノミネートされたことを受けて監督が『お前ら狂ってる？』と皮肉混じりにコメントしていました」（シエル）

＝＝＝＝＝

　1度見始めるとついつい止まらなくなってしまう海外ドラマ。まさに海外ドラマ漬けの生活を過ごすシエルさんが勧める作品ならきっとどれも面白いはずです。ぜひこの機会に気になる作品を一気見してみてはいかがでしょうか！

＜取材・文／於ありさ＞