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自称「節約上手」の20代男性が猛反省!小学生が放った“真っ当すぎる”疑問とは

コラム

小学生の質問に赤っ恥

 そして、それ以上は何も聞かないでほしいという合図を送るため、唇の真ん中に指を1本あてたのだとか。でも、未来ちゃんの質問攻めは続きます。

「もう何も聞かないでほしいという僕の意図は未来には全然伝わらず、『ん? 飲み物を頼んでもいないのに、砂糖とかいっぱい取ってもいいの? 取っていいのは、お店で使う分だけじゃないの?』と、悪気なく続けて聞いてきたんです。しかも、声が大きいの!」

 さらに、その様子を見ていたスタッフが、ツカツカと歩み寄ってきます。そして、「すみません。そちらに置いてあるシュガーなどはドリンクバーを利用する人のために置いてあるものです。それから、おしぼりは使う分だけにしていただければと思います」と注意され、恥ずかしい思いをすることに。

行き過ぎた節約は周囲にも評判悪い

趣味

「すみませんと小声で謝って、そのあとのことはよく覚えていません。覚えているのは、運ばれてきた料理を一気にかきこみ、未来を急かして自宅に戻ったという大まかなことだけです。ホントに、顔から火を吹くぐらい恥ずかしかったです」

 悪気なくシュガーなどを大量に持ち帰っていた本木さんは、未来ちゃんを送り届けたあともモヤモヤした気持ちがおさまりません。ファミレスでの出来事を話して愚痴でも言おうと、友達同士で作ったグループLINEにアクセスします。

「でも、ファミレスでの出来事を書いたら、『俺も前から言おうと思っていた』『砂糖とか大量に持ち帰るのは迷惑行為』などと、ものすごい勢いで返信が来たんです。それで、やっと自分の節約が度を越していたことに気づきました。いまも貯金や節約は趣味ですが、やり過ぎないよう注意しています」

 一連の出来事があり猛反省することになった本木さんですが、いまは、あの出来事があってよかったと思っているそうです。自分では「普通」だと思っている趣味も、周囲の人たちを驚かせているかもしれません。ときどきは立ち止まって、自分の趣味について振り返ってみることをおすすめします。

<TEXT/山内良子 イラスト/カツオ(@TAMATAMA_GOLDEN)>

-[若者の「趣味で痛い目に遭った話」体験談]-

フリーライター。おいしいものや楽しいこと、旅行が大好き! ライフ系や節約、歴史や日本文化を中心に、取材や経営者向けの記事も執筆。金融会社での勤務経験や接客改善業務での経験を活かした記事も得意です

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