両業界の共通点は“詰める”文化？

　金融と不動産を「水と油」と表現した金融アスペ君さんですが、双方に唯一の共通点があるのだとか。

「世の評価として『オープンハウスの“詰め”は厳しい』というのが定説ですが、金融業界で四季報で殴られたり、座っている椅子をひっくり返されたりしてきた私の感覚だと『そこまで厳しくないのでは』というのが正直なところです。共に数字に貪欲でノルマ必達意識が高い、という点では分かりあえる部分があるかも。“詰め”は今でこそ良い思い出ですが、令和の基準だと完全アウトですね。

　現在業績絶好調のオープンハウスですが、業績が伸び悩んだときにこそ、同社のスタンスが正解だったかの答え合わせがあると思います」

＜構成／栗林篤＞

【金融アスペ君】
たくさんの債務と債権の間で薄い手数料を剥ぎ取ることで何とか生き長らえてる金融マンです。不動産仲介手数料の3%が羨ましい。
Twitter：@samayou_banker