売上自体は「まだまだ少ない」

「2枚目の名刺として、就活用や副業用に幅広く使っていただきたいですね」という中川社長に、累計売上数や購入者層について訊ねてみた。

「売上自体は数十セットで、まだまだ少ないですね。会社勤めをしているビジネスパーソンのような方からの注文はなく、フリーのクリエーター系の方（特にエンジニア系）の方や、通訳やガイドといった一期一会の出会いのお仕事をされている方からの注文が傾向としては多い気がします。就活用なのか、まれに学生さんもいらっしゃいました」

　売上が少ないことについては、「あらかじめ予想していたことではありますが、名刺ですとビジネスマンは会社から支給されており、自分で好きな名刺を注文して使うことが難しいことが大きいと考えております」と分析しているという。

購入者の反応「単純に面白い」「怖い」

　購入者からの反応については次のように話してくれた。

「ポジティブな意見としては、『単純に面白い』『なるほど』『合成時にソーシャルディスタンスが守られる』といった声がありました。ネガティブな意見は『顔全体の写真を載せたほうが良いのでは？』『顔の下半分だけだと怖い』のような声ですかね」

　SNSで話題になると「サーバーがダウンしたり、知らない間に海外メディアに取り上げられていた」といった予想外の出来事もあったと話す。SNSで話題になったことと売上が比例しなかったことも予想外といえば予想外だったのではないだろうか。