テレビ制作会社の暗部。パワハラ上司が「揺るがぬ証拠」で号泣謝罪
無理難題を言ってくる上司にストレスが溜まることも多い昨今。しかも、当の上司は仕事をロクにしないで口を出してくるだけなんてことも。
ここ最近、テレワークが普及したことで直接対面をしないですむようになって、ホッとしている人も多いのではないでしょうか? しかし、映像関連の制作会社に勤務していた佐藤信之さん(仮名・29歳)は、コロナ禍の中でもそんな嫌な上司とずっと顔を突き合わせて仕事をしてきたそうです。
むかつく上司に毎日イライラ
「テレビ番組の制作を請け負っている会社だったのですが、ロケをしたり、編集機材が会社にあったりと出社が基本なんです。これだけ東京都でコロナが増えている中で、毎日のように外に撮影に行くだけでもストレスが溜まるのに、会社でも直属の上司になる40代のプロデューサーからのパワハラがひどくて悩んでいました。
彼が原因で辞めていく社員が何人もいる状況なんです。それでも、スタッフを募集するとすぐに人員が確保できるので、この上司はやりたい放題だったんです。社長もめんどくさいことに口出ししたくないのか知らんぷりで、典型的なブラック企業でした」
制作会社にはいまだに過酷な労働環境が
佐藤さん曰く、テレビ局の社員にはしっかりとしたコロナ対策や働き方改革が進んでいますが、実際に番組を作る下請け作業を行う制作会社では、いまだに過酷な労働環境がまかり通っているとか。
「テレビ局が働き方改革やテレワークをして、社員に無理をさせないようにしているしわ寄せは、全て我々のような末端の制作会社に来ています。だって、テレビ番組の本数は変わらないわけですから当然です。
去年末からほとんど休みがないような状況がずっと続いていました。2021年の夏は東京オリンピックが予定通りに始まってくれたので、会社が担当していたレギュラー番組が2週間分も休みになったんです。そのおかげで、7月初旬は数日間の連休を取ることがやっとできました。ただ……」