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「彼氏とデートした」“LINE報告魔”の女友達にイライラが爆発するまで

コラム

ブランド品のリストまで送り付けてくる

報告魔

 その後、時間を持て余したA美さんのLINEは徐々にエスカレートしていきます。

「A美は、留年して同じ学年になった後輩と仲良くなったらしく、その子の誘いでよくギャラ飲みに行くようになりました。それから生活が派手になって、ハイブランドのバッグを買ったこととか、その日飲んだ社長の隠し撮りとか、引っ越しを検討している高級マンションの内見資料とか……。

 そういうのを毎分毎秒いちいち報告してくるようになったんです。しまいには、今度おじさんに買ってもらう予定のブランド品のリストを送り付けてきたり。『私とのLINEはメモ代わりかよ!』と思ってしまいましたね」

 新卒ゆえに仕事でのミスも多く、毎日のように上司から叱られ、疲れ果てているところにA美さんからの怒涛の報告LINE。その上、既読無視をすれば「レス遅いよ~」と追撃してくるA美さん。それでも貴子さんは「ごめんね、仕事が忙しくて」と謝りつつ、ゆっくりでもちゃんと返事をするように心がけていました。すると……。

彼女との関わりを断絶

「インスタを見ていたら、A美がストーリーに『忙しい忙しいって、社会人頑張ってますアピールうざ(笑)』と書いているのを見かけて……。即座に、自分への当てつけだと察しました。イライラが爆発し、A美と繋がりのあるSNSを全てブロック。彼女との関わりを断絶しました

 A美さんと縁を切って以来、仕事でのミスが減り、日々の疲労感も軽減された貴子さん。A美さんからの連絡は、知らず知らずのうちに貴子さんの心をむしばんでいたのかもしれません。

「何か言い返してやればよかったとも思うのですが、あの頃はとにかく毎日がしんどくて。人は大きなストレスを抱えると、怒る気力すら失ってしまうんですよね。自分にストレスを与えてくる人からは、何も言わずそっと離れるのが吉です」

 たとえ悪意がなくても、意味のない報告LINEは人を不愉快な気分にさせるようです。特に、自慢やマウントと捉えられてしまう可能性のある内容は要注意! これは本当に送っても大丈夫か、一度見返してから送信ボタンを押すようにしたいですね。

<TEXT/渡辺ありさ イラスト/カツオ(@TAMATAMA_GOLDEN)>

-[ストレス発散な話]-

1994年生まれ。ライター、タレント。アイドル雑誌「楽遊IDOL PASS」の編集を経て、「週刊プレイボーイ」「pop’n’roll」等で執筆。EX「全力坂」MXTV「真夜中のおバカ騒ぎ」等出演
Twitter:@Arisaaa_w

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