TikTok発の21歳歌姫・清水美依紗、NY留学で「腰を抜かした」経験を語る
表現力豊かな人々に「最初は腰を抜かした」
――なるほど。日本だとあからさまに言わないまでも「こうあるべき」みたいな教育が多そうなイメージもあります。
清水:そうですね。それで閉じこもっていたところもあります。ニューヨークに行って、いろいろな個性に触れて、自分を表現できている人を見たときに、最初は腰を抜かしましたが、自分もそうなりたいと思ったんです。それで食らいつくことができました。まわりもオープンだったので、自分もオープンにしていくことができました。
――そして2020年春、帰国後にTikTokをスタートしました。洋楽、ディズニーソングなどをカバーして30万フォロワーを獲得。これが転機になったんですよね。
清水:自分でもこんなことあるんだって思っています。もともとは“見る専”だったのですが、多くの人に自分の歌を聴いてほしいと思いTikTokを始め、ディズニーの曲を歌ったことが大きかったですね。年齢層関係なく、好きな人が多いと思ったんです。
今回の曲は“大人への一歩”
――ちょっと先ですが、11月には舞台『あくと』への出演も決まりました。山崎育三郎さん、尾上松也さん、城田優さんというディズニー作品にゆかりが深い方たちばかりです。
清水:いろいろなジャンルが混ざったステージになると思います。「IMY(あいまい)」(山崎育三郎、尾上松也、城田優によるユニット)の3人が作ったプロジェクトで、出演が決まったときはうれしかったです。わたしもアーティストとしても、ミュージカル俳優としても、早く一人前に表現できる人になりたいです。
――今回のテーマソングは、まさに“好き”が仕事になったわけですが、心境はどうですか?
清水:大きな仕事なのでプレッシャーはありましたが、楽しみながらも責任感を持ってやっています。それを、家を出る前に常に自分に言い聞かせて、気合いを入れています。
――仕事ですから、責任感も大切ですよね。
清水:そうですね。今までは楽しみながら音楽をやってきて、お仕事としての経験がなかったのですが、それこそ今回の曲は“大人への一歩”でもあるんです。いろいろな人たちが動いてくれていて、そのためにも楽しみながら音楽を届けることを大事にしなくちゃいけないと思っています。