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デビュー50年の小柳ルミ子が、若者に伝えたい言葉「全員に好かれるはずがない」

暮らし

人のせいにしない生き方をするために

小柳ルミ子

――ルミ子さんにとって「カッコいい」生き方とは、どういうことでしょう?

小柳:私は歌手である前に人として、優しくていい人でありたい。後輩からは慕われて、先輩からは可愛がられて……そういう人をずっと目指してきました。

 そのためには、人に対して誠実でありたいし、人を愛するというところから始めたい。もちろんなかには、必ずしも愛せないこともあります。でも、この人は私の人生に縁がないんだなってさよならする前に、ちゃんと誠実に向き合いますね。

――反対に「ダサい」と思うのは?

小柳:言い訳する人、人のせいにする人、無責任な人、優しさのない人。「どうせ」って言う人。「どうせ私なんか」っていう人も多いっていうけど、自信の無さがそうさせるんですよね。だったら、自信をもてる自分を作ろうよって思います。

――好きな言葉はありますか?

小柳:座右の銘は、「初心忘るべからず」と、母がいつも言っていた「実るほど頭を垂れる稲穂かな」の2つです。好きな言葉は、ちょっと照れくさいんですけど、「愛」ですね。あらゆるものに対する愛。人に対しても、ペットに対しても、仕事に対しても、モノに対しても、「愛」です。

 愛があればわかり合えるし、モノでもなんでも大事にできる。大事なものに囲まれていたほうが、幸せ、でしょ?

<取材・文/吉河未布 撮影/山川修一 撮影協力/山の上ホテル

【小柳ルミ子】
1952年、福岡県生まれ。15歳で宝塚音楽学校に入学。首席で卒業後、芸能界入り。1971年に「わたしの城下町」で歌手デビュー、最優秀新人賞を受賞。『瀬戸の花嫁』『星の砂』『お久しぶりね』など代表作多数。最近はサッカー番組などでも活躍している。2021年4月21日、50周年記念新曲「深夜零時、乱れ心」を発売
公式ブログ「小柳ルミ子オフィシャルブログ
Twitter:@rumiko2020

編集者・ライター。ネットの海の端っこに生きています。気になったものは根掘り葉掘り

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