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タマホームが“コロナ不調の住宅業界”で好調な理由。反ワクチン報道の影響は

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住宅・マンション事業がメインの積水ハウス

積水ハウス

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 他の競合についても見てみます。

 大阪府に本社を置く大手の積水ハウスも、大和ハウス同様に住宅以外の事業も行っており、(1)戸建住宅事業、(2)賃貸住宅事業、(3)建築・土木事業、(4)リフォーム事業、(5)不動産フィー事業、(6)分譲住宅事業、(7)マンション住宅事業、(8)都市再開発事業、(9)国際事業の9事業を展開しています。

 決算資料によると、売上高は2018年:2兆1594億円⇒2019年:2兆1603億円⇒2020年:2兆4152億円⇒2021年:2兆4469億円と上昇を維持している一方、営業利益は1955億円⇒1892億円⇒2052億円⇒1865億円とコロナの影響をモロに受けています。

 2020/1期の大幅な躍進は戸建需要・リフォーム需要に支えられた(1)戸建住宅事業と(4)リフォーム事業の増収のほか、都心部のマンション開発による(7)マンション住宅事業の好調、そして前年比で6割近くも売上高が伸びた(9)国際事業によるものです。これは国内外の堅調な住宅・マンション需要が要因といえます。

「鴻池組」の連結子会社化で減収を免れる

 そしてコロナ禍の2021/1期は(6)分譲住宅事業や、(7)マンション住宅事業、(8)都市再開発事業が減収となったものの、中堅ゼネコン「鴻池組」の連結子会社化による(3)建築・土木事業の大幅増収によって全体の減収を免れました。利益面では減益ですが黒字を維持しています。

 そして感染拡大が続く2022/1期第1四半期(2~4月)の業績は売上高6086億円(1.8%増)、営業利益547億円(7.5%増)とコロナ以前の水準には戻っていませんが、前年を上回っています

 同社は今期の全体売上高を2兆5520億円(4.3%増)と予測しており、堅調に推移する見込みです。今後については、近年の伸びが著しい(3)建築・土木事業と(9)国際事業に注目です。

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