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後輩をほめたLINEがセクハラに?ほめ方をまちがえた26歳男の後悔

コラム

 昔は当たり前のようにおこなわれていたセクハラやパワハラ。最近ではその基準が厳しく定められている会社も多く、被害者側も声を挙げやすい世の中になっています。そんなセクハラですが、セクハラと認識せずにしてしまっている方もいるようで……。

ビジネス

※イメージです

新人の教育担当でLINEを交換

 製造系の会社で正社員として働き始めて3年目の春日陽彦さん(仮名・26歳)。徐々に仕事も覚え、責任のある仕事も任されるようになってきました。ある年、そんな春日さんが上司から重大な任務を言い渡されるのです。

「僕が入社してから正社員を採用していなかったんですが、その年の春に新卒で数名の社員が入社してきたんです。しかも僕がそのうちの1人であるKさんという女性の教育担当に任命されて、嬉しさや頑張らなければという気持ちでいっぱいでした」

 春日さんは初めての後輩、そして初めての教育担当に気合十分。会社の決まりで緊急連絡先としてLINEと電話番号を交換することになっており、Kさんとも交換を済ませました。

 春日さんの所属する部署は同僚同士の仲がよく、普段からLINEをすることもしばしば。それもあり、春日さんは早くKさんに慣れてもらうためにどうすればいいのか考えていたといいます。

「女性は褒めろ」とアドバイスされて

LINE

 春日さんがKさんと仲良くなり、さらに部署内で馴染んでもらうために考えたのはLINEの内容でした。以前先輩から「女性はとにかく褒めろ」と言われたことを思い出し、KさんにLINEをする際は必ず褒めることにしたのです。

「もちろん必要以上にプライベートなLINEをすることは控えていましたが、仕事のことをLINEするときなどは『今日の髪型かわいかったです』『いつも仕事が早くて助かります』という感じで、褒め言葉を添えるように意識していました」

 初めのうちはそんな春日さんからの褒め言葉に良い反応をしていたKさんでしたが、次第に反応が薄くなっていきます。それはなんとなく春日さんも感じていましたが、初めての職場で疲れているのだろうと解釈し、褒めることはやめませんでした。

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