アイドルオタクを隠していた男、部屋を見た彼女の一言でキレちゃった顛末
心ない一言につい感情的になる
ついに彼女に隠していた(言ってこなかった)趣味を知られてしまった木村さん。
「部屋を見て、小さく言ったんです『キモっ』って。今でもその言葉が脳裏に染み付いています。そして、『これ本当に大地くんの部屋なの?』と混乱もしているようでした。
続けて、彼女は、『ちょっと私無理かもしれない』と。その時テンパってしまったのと、好きなものに対してそういう風に言われて悔しかったのも多分あって、『何が悪い』と、つい大きめの声で言ってしまったんです。
割と強めの言葉にビクっとして、彼女は泣き出してしまいました。でも何も言えなかった。それから数十秒でしょうか、数分でしたでしょうか? 彼女は部屋を飛び出して、帰って行きました。僕は後を追うこともできなかった……」
徐々に慣らしていけばよかったと後悔
木村さんの初めての大恋愛はここで終わってしまった。
「数分してからハッと気がついて、LINEをしたのですが、すでにブロックされているのか繋がりませんでした。あまりしつこいのもダメかと思って、数日こちらからは何も連絡しませんでした。が、1週間くらいして、返事が急に来て、『ごめん、さよなら。もう連絡しないでください』と……」
今考えればお付き合いをする前、もしくは付き合ってすぐにオタ趣味を辞めるか、一緒にそれを楽しめるくらいの会話を徐々にしていけば良かったのかもしれません。オタク文化への理解は寛容になっているとはいえ、それを隠してしまった僕に彼女はガッカリしてしまったんでしょうね」
人間には色々な趣味嗜好があります。もちろん何を好きになっても自由です。どうしてもやめられない、やめたくない趣味があるのだったら早めに相手に「徐々にその魅力」を伝えて理解してもらい、一緒に楽しめるようにするのが恋を成功させる大事な方法なのかもしれませんね。
<取材・文/小川満鈴 イラスト/パウロタスク(@paultaskart)>
特集[隠しごとがバレて一悶着!]