アイドルオタクを隠していた男、部屋を見た彼女の一言でキレちゃった顛末
仕事、恋愛、趣味……人生で何を優先するかは人それぞれ。譲れないこだわりを持つのも大切ではありますが、うまく折り合いをつけることができなければ、人間関係がこじれるきっかけになってしまいます。
上京してメイド喫茶にハマる
「せっかく人生で初めてできた彼女に、今考えれば酷い言い方をしてしまったんです。後悔しています」
そう語るのは、木村大地さん(仮名・31歳)。北海道から22歳の時に就職のため上京して9年。仕事は順調でしたが、彼には超オタクという顔があったのです……。
「東京に出てきて、『とにかく仕事を頑張ろう!』と過ごしてきたのでなかなか彼女ができませんでした。それもあってか、仕事のストレス発散という名目でテレビで見た秋葉原のメイド喫茶によく行くようになったんです」
そんな木村さん、すごい勢いでメイド喫茶にハマっていたのだそう。
「メイド喫茶にいる子達は優しいけど、何かしらのオタクが多いんですよ。なので、話を合わせるために自分も色々勉強しなきゃ会話ができないというのもありました。そして、ネットでの情報収集はもちろん、『まんだらけ』とかに入り浸るようになったんです」
部屋には戦利品が所狭しと並ぶように
そして次第にオタ度はエスカレートしていった木村さん、9年経つとすごいレベルにまでなっていました。
「メイド喫茶から徐々に地下アイドルに関心が移り、毎週ライブに参戦するようになりました。現場で同じ趣味を持った友人もでき、彼らと情報交換していくうちにディープな世界に誘われてしまい……。
部屋はアイドルのカレンダーと生写真、あとは特注の美少女フィギュアも10体以上が所狭しと並んでいました。癒されるんですよね、仕事から帰ってきてそれらを並べ替えたり、写真を撮ったりするだけで」
そんな木村さんに彼女ができることになったきっかけは合コンだったそうです。
「密かに僕のことを心配していた同僚が開いてくれたんです。会ではよそ行きの自分を演じたこともあって、女性陣の反応は上々だったはず。特に話が盛り上がった1人と、とんとん拍子にデートを重ね、付き合うことになったんです」