2万円未満でiPhone並みの実力?新興“中華スマホ”最新機種を実際に使ってみた
気になるゲーム性能は!?
今回Reno5 Aの実力を試したのは、リアルな3Dグラフィックで戦車戦を楽しめるオンラインゲームアプリ「World of Tanks Blitz」である。せっかくの最新機種なので、グラフィック設定を最高に上げてプレイしようと試みたが、リフレッシュレートの「120Hz」は選択できなかった(Reno5 Aの画面のリフレッシュレートは最大90Hzである)。
ゲームプレイそのものは概ね快適なのだが、画面上に複数のオブジェクトが入り乱れる場面ではコマ落ちが生じたし、30分程度遊んでいると端末の温度が上昇し、持っているのがつらい熱さになった。価格帯を考えれば当然のことながら、「ゲーミングスマホ」と呼ぶには少々力不足だろう。もちろん、グラフィック設定を調整すれば問題なく遊べるスペックだ。
ところで、ここ最近のゲーム市場で存在感を示しているのが、競走馬を擬人化したソーシャルゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」(通称「ウマ娘」)である。基本は“ポチポチ系”の育成ゲームなのだが、レース画面の演出が凝っているために、それなりに高い3D性能を要求してくる。市中からは「スマホが古くてウマが遊べねえ」という落胆の声も聞かれるほどだ。
Reno5 Aの性能であれば「ウマ娘」を遊ぶ上で問題はない。これを理由に最新機種に乗り換えようというゲーマーにとっては、経済的な選択肢になるだろう
指原莉乃が宣伝隊長を務めているだけに…
Reno5 Aの宣伝隊長を務めるのは、「世界で一番自撮りがうまい」と自称する元アイドル・指原莉乃である。つまるところ、InstagramやTikTokを楽しむ10代・20代も、Reno5 Aのターゲットだ。
梅雨のためにピーカンの日に恵まれなかったが、カメラの精細度は十分だとわかる。普及価格帯の製品でありながら、性能面でライバルとしているのはiPhone SE(第2世代)ではなく、高級品のiPhone 12系列だろう。
面白いのは「アウト・イン同時動画撮影」の撮影機能。Reno5 Aのインカメラが1カメ、アウトカメラが2カメの役割を果たし、実況動画を簡単に撮影できるスグレモノだ。YouTubeに投稿するかどうかは別として、ワンタッチで楽しいライフログを残すことができる。