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キレた店長から包丁が…それでも僕が回転寿司屋で働き続けた理由

学び

車の行き交う大通りで殴り合い

雨の交差点

※画像はイメージです(以下、同じ)

 またある日のこと。深夜、仕事を終え裏口で戸締りをしていた照村さんに、またもや災難が降りかかります。やっと帰れるというとき、店長と翌日の仕事について揉めはじめて……。

「おい、裏出ろよ」
「いやココがもう裏ですし」
「お前寿司回すのは下手なくせに、そういう頭は回るのな」

 コントのようなやりとりですが、激昂した店長からこぶしが飛んできました。日頃の鬱憤が溜まっていた照村さん。このときばかりは反射的に殴り返したといいます。

「殴り合いになっていると、いつの間にか店から3車線の国道の真ん中まで移動していました。深夜の暗い大通りで車が通り過ぎても構わず、一心不乱で殴り続けました。いまでもその光景はよく覚えています。いつもギリギリの精神状態だったので、気が済むまで止まりませんでした……

 暴力に暴力で応酬……。これでは根本的な解決には繋がらないとは思いますが、それほどまでに追い詰められたということでしょう。

営業中の店内で晒し刑

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 勤務態度が悪いということで、店長に呼び出されたときのこと。

今から1時間、あそこで正座しろ!

 指をさした先は店内フロアのど真ん中。しかも営業中なので普通にお客さんがいます。晒しもの以外の何物でもありません。

「お客さんも巻き込んだこの仕打ちは本当に神経を疑いました。常連のお客さんからも心配そうな目で見られるし、このときばかりは殺意すら沸きました」

 じっと正座を耐えて1時間が経過した瞬間、フロアにいる店長に数メートル先から飛び蹴りを食らわされました。

「それを見た子供が『わー! ライダーキックだぁ!』と無邪気に言っていたので、ちょっと救われましたけどね」

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