キレた店長から包丁が…それでも僕が回転寿司屋で働き続けた理由
ブラック企業やパワハラの報道で、あまりの過酷さに耳を疑ったことはないでしょうか。
地方の国立大学を卒業した照村和太さん(仮名・29歳)の就職先は、大手回転寿司チェーン店。飲食業界はブラックだという噂は聞いていましたが、食品を扱うことで生物化学の専攻が活かせることを期待して入社を決めました。
入社1週間で新人の4分の1が脱落
社風はバリバリの体育会系で、上からの命令は絶対。異常な管理体制と殺伐とした雰囲気が張りつめていて、入社後の1週間の研修で早くも4分の1の新人が辞めていました。
研修をなんとか耐え抜いた照村さんでしたが、配属先の店舗で出会ったのが「常に殺したいと思っていた」という“モンスター店長”でした。
キレた店長がまさかのアレを投げてきた!
アルバイト歴を含めて入社して6年目という店長は2つ上。同世代でしたが打ち解けるような隙は一切なく、暴言と暴力を受ける毎日でした。
「ありえないくらい絶対無理な命令をしてくるんです。魚の準備しながら電話を取れとか。どうやったって無理なのに意味がわからないほど怒ってきて……」
そんな日々のなか、厨房でいつものように店長から責められ、少しだけ反論したという照村さん。あろうことかその瞬間、店長から包丁が飛んできたといいます。
「一瞬何が起きたかわかりませんでした。かすった耳元を触ったら、手に血がついていました。いまでも傷跡が残っています」
間一髪のところで大けがにはなりませんでしたが、これは立派な傷害事件です。ちょっと間違えれば殺人事件でした。