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「名古屋は買い物が不便」はデマ!日本一の買い物天国、名古屋のお値打ち文化

ビジネス

体験する東京以上の「お値打ち生活」

 無駄な買い物を嫌い、質を重視するため堅実だといわれる名古屋人。この「お値打ち」文化により、店ごとのサービス競争は他都市にも増して厳しい。例えば、名古屋発のカフェチェーン「コメダ珈琲」でもおなじみとなった「コーヒー1杯の値段でトーストやデザートが出てくる」という「モーニングサービス」も愛知県発の文化。

 さらに、近年名古屋では月極め料金でコーヒーやビール、ラーメンが飲み・食べ放題となるという「お値打ちサブスク」も流行りつつある。

 このように「お値打ち」重視の名古屋には、消費者にとってはまさに「買い物天国」と言えるような買い物・サービス環境が多く根付いているのだ。

名古屋

門前町を起源とする大須商店街。首都圏民に「原宿+浅草+アメ横+秋葉原を合わせたような街」というと首をかしげる人も多いが、何度か訪れると納得してもらえるだろう(名古屋市中区)

「安い家賃」で「お値打ち生活」が堪能できる名古屋。名古屋に転勤して、「毎日出勤前にカフェモーニング」という日常を一度体験してみてはどうだろうか。気付いたときには、もう名古屋の街から離れられなくなっているかも知れない。

<取材・文・撮影/ナカガワタイガ・若杉優貴(都市商業研究所)>

若手研究者で作る「商業」と「まちづくり」の研究団体『都市商業研究所』。Webサイト「都商研ニュース」では、研究員の独自取材や各社のプレスリリースなどを基に、商業とまちづくりに興味がある人に対して「都市」と「商業」の動きを分かりやすく解説している。Twitter:@toshouken

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