脂質を抑えすぎると肌がカサつく?ダイエットの素朴な疑問に答えます
脂質を抑えすぎると肌がカサつく?
庄野:さて、他の方のコメントです。「おおむね賛同できるけど、脂質を抑えすぎると肌がカサついたり、テストステロンの値が下がって、筋トレのパフォーマンスが下がったり、性欲が減退したりするから1日50gは摂ったほうがいい」。このコントについてはどうですか?
植田:コメントには「脂質を抑えすぎると~」って書いてあるじゃないですか。脂質は極力必要最低限にしてくださいねってことなんです。必要最低限っていう前提条件を言ってなかったのでツッコんでいただいたのかもしれないですけども、脂質の量は、男性か女性かにもよるし、年齢にもよる。要は、人によるんですね。
庄野:代謝量も考えられますよね。
植田:そうです。あと、身長・体重にもよるわけじゃないですか。だからこれ、僕の「ダイエットの原則12」って言っていますけども、最大公約数的に言ってるだけなんですよ。だから万人に完璧に当てはまる訳じゃないんです。ざっくり、このくらいはちゃんと守ってねっていうふうに言っているだけで、最終的にはご自身に合わせてカスタマイズしてねってことです。
庄野:車と一緒ですよね。
植田:そういうことです。
庄野:その人に合ったメニューを組み合わせていかないと、かっこよくならないんです。
植田:その部分もちゃんと言うべきだなって思いました。
脂質がなければ筋肉の合成もおぼつかない
庄野:ですから、知成さんのようなパーソナルトレーナーが存在するんですよね。
植田:パーソナルトレーナーってマンツーマンでその人に合ったトレーニングや食事メニュー・睡眠の改善方法などをカスタマイズして提供しているんですよ。だから伝え方には気をつけなきゃなと思いました。でも、みなさんすごく難しいところですけど、前提条件をあまり言い過ぎるとニッチな情報になっちゃうので誰も見たくなくなるっていうね……。
庄野:そこの兼ね合いがあるんですけども、極力みなさんに適切なメソッドをお伝えできればと思います。ちなみにこのコメントであった「脂質を抑えすぎると性欲が減退する」って本当ですか?
植田:そうですね。テストステロンは男性ホルモンで、材料はコレステロール。まさに脂質の高いお肉の部位にはコレステロールが多く含まれているんです。だからホルモンの材料であるコレステロールがなければテストステロンが生成されない。テストステロンが生成されなければ精力も減退するし、筋肉の合成もおぼつかなくなります。